2017年 12月 11日
靴を長持ちさせるために その5
みなさまこんにちは。チノパンマンです。
今週の首都圏ラジオはスペシャルウィーク。いつもと少し違った放送を楽しみたいと思います。
さて、日々色々な革靴のご相談を受けていると、何かしらを厚塗りしてしまっている革靴に出会うことはよくあります。
「綺麗に、ピカピカにしよう」「革にしっかり栄養を与えよう」と思うと沢山塗りたくなる気持ちはわかります。しかし油性のワックスであれ、乳化性のクリームであれ、革靴への厚塗りは禁物です。沢山塗りすぎた成分は革靴を長持ちさせるどころか、革のひび割れを起こしやすくしてしまうことさえあります。
そこで日々のお手入れで注意していただきたい二つのポイント。
まず厚塗りに注意すること。これが一つ目のポイントです。
乳化性クリームの場合は片足あたり米粒2,3粒ほどで十分です。色づきなどが足りないと思ったときは、その都度少しずつクリームを足してみてください。
そして二つ目のポイントが、以前塗った古いワックスやクリームを落としてから新しいクリームを塗ること。
ステインリムーバーはそのためのクリーナーです。
指に巻いた布にステインリムーバーを取り、革靴の表面を拭きます。強く擦る必要はありません。撫でるよりも気持ち力を入れるくらいで大丈夫です。
このように古いワックスやクリームが布に移ってくるはずです。
(色が移らなくなるまで拭き続ける必要はありません。リムーバーを取って拭いてを、片足あたり4カ所くらい場所を変えて行えば十分です)
5,6年前に比べると、この二つのポイントはだいぶ多くの方に伝わってきたと実感しています。とはいえまだご存知でない方が多いのも事実です。革靴を長持ちさせるための大切なことですので、是非ご自身の靴をお手入れする際に意識していただければと思います。
by tamagawa0917
| 2017-12-11 17:04
| 靴を長持ちさせるために